宇宙・科学判定根拠なし

惑星ニビルが地球にぶつかる?何度も外れた予言を検証

太陽系にかくれた巨大な惑星「ニビル(惑星X)」が地球に近づき、大災害を起こすという説。2003年、2012年、2017年と、何度も「その日」が予告されてきました。NASAの科学者の説明をもとに検証します。

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ウラヨミ博士:見えない惑星ニビルが地球にぶつかるって、ホントなんじゃろか?

どんな説?

太陽系には、まだ見つかっていない巨大な惑星「ニビル」(「惑星X」とも呼ばれます)があり、それが地球に近づいてきて、ぶつかったり、すぐそばを通ったりして、大災害を起こす、という説です。ニビルがやってくる「その日」は、これまで何度も予告されてきました。

なぜ広まった?

  • 古代の粘土板の「新しい読み方」:1976年、作家のゼカリア・シッチンが本『The 12th Planet(第12番惑星)』で、古代メソポタミアのシュメールの粘土板には、3600年ごとに太陽のまわりを回ってくる惑星「ニビル」が書かれている、と主張しました。
  • 宇宙人から聞いたという予言:その後、宇宙人と交信していると名乗るアメリカの女性が、自分のウェブサイトで、2003年5月にニビルがやってくると予言しました。
  • 「2012年人類滅亡」ブーム:2003年に何も起きないと、その日付は2012年に変えられ、「マヤの暦が2012年で終わる」という話と結びついて、世界中で話題になりました。

実際はどうなの?

  • 説の言い分

    まだ見つかっていない巨大な惑星がある

    実際は

    NASAは2009年、ニビルの話を「インターネットで横行するでっち上げ」とする声明を出しました。もし地球に向かってくる惑星があれば、天文学者が少なくとも10年前から追いかけていて、今ごろは肉眼でも見えているはずだ、と説明しています。NASAジェット推進研究所の科学者も、望遠鏡などによる信頼できる証拠も、ほかの天体に重力で影響している証拠もない、と書いています。

  • 説の言い分

    古代の記録に、2012年に来ると書かれている

    実際は

    説のもとになったシッチンの本でも、ニビルが戻ってくるのは2900年とされていて、2012年ではありませんでした。

  • 説の言い分

    予告された日に、何かが起きた

    実際は

    2003年5月、2012年、そして2017年9月と、予告された日はどれも何事もなく過ぎました。NASAの科学者デイビッド・モリソンさんは、もしニビルがあれば、太陽系の外側の惑星の動きは、とっくに乱されていたはずだと指摘しています。

  • 説の言い分

    惑星が一直線に並んで、地球に影響する

    実際は

    NASAジェット推進研究所は、この先数十年は惑星が一直線に並ぶことはなく、たとえ並んだとしても、地球への影響はごくわずかだと説明しています。

モリソンさんのもとには、12歳の女の子から「わたしも友だちも、こわがっています」という手紙がとどいたこともあったそうです。根拠のない予言でも、それを信じてこわい思いをする人がいるのです。

見抜くポイント

  • 本当にあるなら、だれでも見られるはず:大きな天体が地球に近づいていれば、世界中の天文台や、たくさんのアマチュア天文家が見つけます。「NASAが隠している」と言われても、空はだれでも見上げられることを思い出しましょう。
  • 外れるたびに日付が変わる予言に注意:予言が外れても、新しい日付を出し直せば、説はいつまでも続けられます。これまでに何回外れてきたかを確かめることが大切です。
ウラヨミ博士:大きな惑星が近づいておれば、世界中の望遠鏡がとっくに見つけておる。こわがらずに夜空を楽しむのが一番なんじゃ!

出典

  1. 2012年地球滅亡説は「でっち上げ」、NASAが異例の声明発表(AFPBB News(AFP通信))
  2. NASA Jet Propulsion Laboratory Blog | 2012 - A Scientific Reality Check(NASAジェット推進研究所(JPL))
  3. Planet Nibiru is not real(EarthSky)
  4. This NASA Scientist Has Had Enough of Your Ridiculous Planet X Doomsday Theories(ScienceAlert(ワシントン・ポスト紙の記事の転載))

2026年10月14日に内容を確認しました。リンク先の内容は変わることがあります。

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