地球は本当は平ら?フラットアースを身近な証拠で検証
地球は丸くなく、平らな円盤のような形をしているという「地球平面説(フラットアース)」。2000年以上前から知られている証拠や、今日でも自分で確かめられる方法をもとに、わかりやすく解説します。
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どんな説?
地球はボールのように丸いのではなく、平らな円盤のような形をしているという説です。円盤のまわりは氷の壁に囲まれていて、太陽や月はその上を回っている、などと主張されています。宇宙から撮った地球の写真は、つくりものだとされることもあります。
なぜ広まった?
- ふだんの見た目に合っている:わたしたちが暮らしている地面は、見わたすかぎり平らに見えます。「自分の目で見たまま」の感覚に合うことが、説を受け入れやすくしています。
- 動画サイトで広がった:テキサス工科大学の研究者によると、地球平面説の動画は2014年ごろからYouTubeに投稿されるようになりました。おすすめ機能によって似た動画が次々に表示され、説が広がりやすくなったと指摘されています。
- 大きな組織への不信感:同じ研究では、地球平面説を信じる人には、政府や研究機関など力のある組織を信用しない傾向があるとされています。また、陰謀論を好む人だけでなく、「科学っぽく聞こえる説明」に説得される人もいるそうです。
実際はどうなの?
- 説の言い分
見わたすかぎり平らだから、地球は平ら
実際は地球はとても大きいので、まわりを見ただけでは丸みはわかりません。でも、海で遠ざかる船を見ると、船の下のほうから水平線の向こうにかくれていきます。地球が平らなら、船は小さくなるだけで、下から消えることはありません。
- 説の言い分
宇宙から撮った地球の写真はねつ造
実際はNASAは2015年から、地球から約160万km離れた衛星のカメラで撮った地球の写真を、毎日公開しています。また、飛行機や国際宇宙ステーションから見る地平線は、丸みをおびて見えます。
- 説の言い分
太陽はスポットライトのように、平らな地球の上を回っている
実際は日が沈んだあとに高いところへ上ると、沈んだはずの太陽が少しのあいだ、また見えます。月食のときに月にうつる地球の影も、いつも丸い形をしています。どちらも、地球が丸いと考えるとすっきり説明できます。
- 説の言い分
地球が丸いというのは、最近の思いこみ
実際は地球が丸いことは、2000年以上前から知られていました。古代ギリシャのアリストテレスは、月食の影や船の見え方を根拠に、地球は丸いと考えました。紀元前240年ごろには、エラトステネスが、2つの町での影の角度のちがいから地球の大きさを計算し、今わかっている値に近い答えを出しています。
見抜くポイント
- 自分で確かめられることは、ためしてみる:遠ざかる船の見え方や、高いところから見る夕日など、自分で確かめられる証拠もあります。動画や画像だけで判断せず、実際に見てみることが大切です。
- 「科学っぽさ」と「科学」を分ける:専門用語や実験の映像が出てくると、正しそうに見えることがあります。その説明が、ほかの証拠とも矛盾しないか、専門家に確かめられているかを見ましょう。
出典
- June, ca. 240 B.C.: Eratosthenes Measures the Earth(American Physical Society(米国物理学会))
- How do we know the Earth is round?(アリゾナ州立大学(Ask An Earth and Space Scientist))
- "But I Saw it on YouTube!" Ph.D. Student Explores the Phenomenon of Science Denial(テキサス工科大学 メディア・コミュニケーション学部)
- Daily Views of Earth Available on New NASA Website(NOAA(アメリカ海洋大気庁))
2026年10月14日に内容を確認しました。リンク先の内容は変わることがあります。